02/09/16イベントレポ
『機動警察パトレイバーWXIII』スペシャルトークショー
日時
：2002/09/16 15:30〜16:00
場所
：東武動物公園(埼玉）
出演者
（敬称略）：
平田広明
出渕裕（『機動警察パトレイバー』スーパーバイザー）
（MC：吉田尚記）
02/09/16、小雨降る肌寒い一日になってしまいましたが、
この日、東武動物公園にて『機動警察パトレイバー』スペシャルトークショーが
行われました。
ゲストは我らが平田広明氏と、『機動警察パトレイバー』スーパーバイザーの
出渕裕さんのお二人です。
トークショーはイベントプラザにおいて、15:30からだったのですが、
会場キャパが椅子100席と少なめだったこともあり、早い時間からひらたでーたゲストの
皆さん（粗忽屋様ロゴ入りＴシャツの着用率が高かったです。）が続々（？）集まり
（入場はフリーでした。）、同じ室内で開かれているパトレイバー展を見たり、
時々遊びにやってくる着ぐるみ（うさぎ、パンダ、ライオン、ゴリラ、クマ、トッピーくん）
と遊んだり、管理人やゲストさん同士で挨拶をしたりおしゃべりしたりしながら、
楽しく予定時間を待っていました。
＊パトレイバー展：
『ミニパト』で本当に使用したペープサートや小道具、怪物の模型、パネル、ポスター、
平田さん関係では『声優グランプリ』や『スカイパーフェクTV！ガイド』の雑誌が
置いてありました。（両誌とも平田さんの写真と記事が掲載されています。）
また、劇場版のダイジェストになっているプロモーションビデオがずっと流れていたので、
前日の最遊記イベント（サマイリュ2002）と連日観覧で少しハイテンションな私達（？）は、
平田さんのお声が流れるたびにきゃーきゃー言っていました。笑
（他にお客さんはほとんど来ていなかったので。）
キャーキャーと言えば、イベントプラザは小さなステージがあり、トークショーまでの
時間の間に着ぐるみのダンスショーなどが何回かありました。観客のマナーとしてきちんと
着ぐるみ達を応援させて頂き、その上、その日のイベント予定を着ぐるみが発表すると
ちゃんと平田さんのお名前のところでMAXに盛り上がっていました。笑
（おかげで何回も、着ぐるみ君に「平田さんのファンなんだねー！」と言われた私達でした。笑
15時を過ぎてから、それまでのアットホームな手作りステージ的雰囲気が一転し、
マイクを乗せた椅子、ビンゴの景品などを乗せた机、そして、場内の照明が落とされ、
ライトが焚かれるなど、雰囲気がトークライブっぽくなりました。
時間がきました。椅子は満席で立ち見の人もたくさんいます。
司会のアナウンサーの方の話の後、いよいよゲスト登場！
平田さんはシブイ系の、ワインレッドを少し薄くしたような色のシャツ、
その中にオレンジ色のＴシャツ、黒のパンツ、グレーに赤のデザインの靴下というスタイルでした。
（この日のファッションテーマは赤？）
ステージ上には３つの椅子が用意されていて、平田さんは真中の席につかれました。
まずは「秦真一郎役の平田広明です。」というご挨拶。
そして、「パトレイバーのイベントがなぜ東武動物公園なのか。」という話題に、
「観覧車におじさん二人？」と、登場前に司会の方がちらっと話されていたこと
（劇中に出てくる、観覧車で密談する久住刑事と後藤隊長のシーン繋がりではないか、と。）を
後ろで聞いていたよって言う感じでお答えになっていました。
出渕さんとの出会いの話から、まずは収録の時のお話。
相手役の田中敦子さんは秦刑事が平田さんだという事を収録初日まで知らなかったこと、
それから、久住刑事役の綿引勝彦さんのことは「怖いんですよ、ブースで二人きりになると。」
「でも、役作りが楽だったかな。」とちょっとお茶目にお話されていました。
そして、出渕さんといえば印象深いのは名古屋の舞台挨拶らしく、まずは舞台挨拶前夜のお話から。笑
名古屋の舞台挨拶は朝だったため、前乗り（前日入り）して夜は飲み会になったとか。
それが、後藤隊長（大林隆之介さん）の部屋での飲み会で大林さんを中心にかなり盛り上がり、
深夜まで及んだために翌朝、「遅刻した人がいました。」と。笑。それが実は出渕さんのことで、
「時間を間違えて教えられたんですよ。」と出渕さんはおっしゃっていましたが、
皆さんの仲の良さを表すようなエピソードでした。
（しかし、よっぽどこの話が印象深かったようで、後半にももう一度、この時の話が･･･。笑）
出渕さんがこのパトレイバーにすごく入れ込んでいて、一週間、缶詰になってある構想を練ったこと、
しかし、その一週間かけた構想・・・実は秦刑事と冴子のラブシーンがなしになってしまったことを
話されたことを受けて、「秦のところを中心に簡略化されましたね。でも、仕事量として楽で良かった
ですけど。」とまたいつもの調子で。笑
“秦刑事の台詞で好きだったのは？”の質問に、「台詞少なかったですからねぇ・・・。」と
言うと、「少ない方が覚えているんじゃありませんか？」とツッコミを受けていました。笑
そして、少し考えた後で、久住刑事との言い合いのシーン（久住刑事の部屋での「捜して
あげましょうか？」といった皮肉を言う場面）では普通過ぎるのでと、「この車、禁煙ですよ。」
（車内で煙草を吸おうとした久住に言った台詞）を挙げていらっしゃいました。
そういう“男の女々しい突っつきあい”のシーンが良かった、と。
同じように、久住が秦の飲みかけの烏龍茶にタバコを落として「悪いな」とか言うシーンとか
（「あれは確信犯ですよねぇ。」と久住刑事のことを苦々しく言う平田さんが秦刑事に見えました。笑）、
言葉の表面上の意味合いだけでなく、その言葉の裏にある心情、人間関係を想起させる緻密な作り方を
思わせるような台詞が印象深かったということが伝わってきました。
この映画では随所にトラップが仕掛けてある、という出渕さんのお話の流れで、お墓のシーンが
挙げられ、「実はあそこで冴子の姿が映っていたことに気づきましたか？」という発言が。
観客の心理を付いた描き方をする事によって違うものに視線を集め、冴子を目立たないようにした
という種明かしを話され、「平田さんは気づきましたか？」と聞かれ、「僕はもう、車が通った時点で
終わっていましたね。一般的なお客さんと同じで。あぁ、くやしいっ。」とおっしゃっていました。笑
一番好きなシーンとして、平田さんはラストの赤いライターのシーンを挙げられ、
「僕は劇団の人間なので、役者として自分が演じるとしたら、手に持ったライターを思いを込めて
見つめたりとか、クサイ芝居をやりたくなるんですね。それが（この映画では）「今の赤かった！？」
っていう見せ方（“あの”ライターだったのかと周りに確認したくなるぐらいにさり気ない見せ方）
をしていて。きったない連中だなと思いましたね。（笑）」と、そのさり気なさを身振り手振りを交えて
賞賛されていました。
絵の完成度の高さにも話が及び、特に“無数の墓標のような”ビル群・街並みの絵や、駄菓子屋などが
台本の要求通りにとてもリアルに描かれていたことに感動したとしみじみお話されていました。
それから、どういう話の流れだったか、名古屋の時の出渕さんが出かける時間にも関わらず
（時間を間違えていたために？）、ホテルの部屋のドアを開けたら「まだ洗い髪も色っぽく、
頬もピンク色のまま」という感じで（笑）、ビックリしたという話しを楽しそうにされていました。
最後に9/25発売のDVDボックスに関して、ブックレットやおまけDVDに出ているという話を
されました。 それから、これからの予定として「チケットは完売してしまいましたが、お芝居に出ます」と
ちらっとお話されて、トークショーは終了しました。
Photograph by Eminyan
（この日、場内の撮影ができなかったため、
次の予定が詰まってお忙しい中、トークショー終了後、
外で撮影させて下さいました。大感謝。
また、その折、「粗忽屋Ｔシャツを着ている人、
たくさんいたね。」と嬉しそうにおっしゃっていました。）
◆
この日の場内のお写真を関連会社様がひらたでーたに特別にご提供、公開許可を下さいました！
これは極めて特別なお計らいです。お力添え下さったご関係者様に深く感謝申し上げます。
Special thanks to ...
（ご協力）
株式会社 ムービーチャンネル様
株式会社 学生援護会様
東武動物公園様
劇団昴様
平田広明さま
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