横濱夢座第３回公演『横浜萬国劇場「KAIHORO−會芳樓−」』は02/04/09〜02/04/29、
横浜ランドマークタワー内、ランドマークホールにて上演されました。
スタッフ業務をさせて頂いた私は、今回もちゃっかり関係者の皆さんに
平田さんに関するコメントを頂いて参りました。
どのコメントも平田さんが皆さんに慕われている様子が伝わってくるようです。
他では多分読むことができない貴重なコメントの数々。じっくりお楽しみ下さいませ。

名取敏行さん＠プロデューサーさんよりメッセージ：

最初はひらたでーたの皆さんにお礼を言いたい。非常にたくさん来て頂いて 本当に有り難うございました。もちろんそれはＴさん（注：ひらたでーた管理人の本名）の おかげだし、去年もお世話になって、今年もまたお世話になってるんで、（本来なら） もっと多くの人にも観てもらいたかったんだけど、ちょっとこちらの不手際があって （それがかなわなかったので）、それがひとつ残念です。そういうことで、 まず感謝の念を示したいと思います。有り難うございました。
　今回の芝居というのはひとつはもちろん平田君のこともそうなんだけども、 うちとしてもやっぱり第三回目という事で、一回目の『横濱行進曲』、二回目の『奇跡の歌姫 渡辺はま子』、そして『會芳樓』ときて、ある意味ではうちの勝負の年だったので、 キャスティングに関してはどういう人をあてようかということで、 前よりは五大さんと作家の山崎さんと演出家の遠藤君とすり合わせをして。 平田君の役は非常に重要な役だから、それはもうキーパーソンと言っても構わない。 今回は、まぁ前回もそうだけど、非常に彼のキャラクターに合った役だったんじゃないかなと思います。 要するに表面上は中々感情を出さないけど、中には熱い物を持っているというね。 見た目が合ったとしても表現できるかというのは別問題なんだけど、その期待に応えてくれたという事で 非常に感謝をしております。こちらもキャスティングに間違いはなかったんだなということです。

（今現在の演劇界での平田さんの評価というのは名取さんから御覧になっていかがでしょうか。）

　まぁ正直ベテランという感じではまだないかなと、年齢的にもね。デビューしてから 結構主役級をやってきたと思うんだけど、そういった形でデビューして、それからいろいろな役をやって、 そしてまた主役級の役をやって・・・ここ三・四年が正直言って正念場じゃないかなと。 やっぱりね、各劇団、各プロデューサーというのは基本的には役者を探し続けているからね。 そういった中でリストアップされるという形はここ２〜３年の中で決まるというかな、 どういう仕事をしているかということで。 それで、芝居が良ければね、プロデューサーというのは上手い役者を探しているから それは当然そういうこと（抜擢される）になると思うんだ。
スケジュールを聞いたら今度木山事務所でも主役級をやるという事だし、 昴でもこの前『アルジャーノン〜』をやったわけだし、そういった形であと１〜２本やればね。 劇団っていう枠があるんだけど、プロデューサー自体は劇団の枠は関係ないわけで、 この役に合っていれば劇団なんて関係ないから、そういう（劇団の枠を超えた）使われ方をするし、 彼の志向もたぶん、みんなも分かっているように芝居に対して情熱がある役者だからね、 上手くそれが合えば、ある意味ではものすごく飛躍する形になるのかな、 という気がしているところだね。
　多分ね、ひらたでーたの人は基本的には平田君の事を観に来ているんだろうけど、 こちらとしては平田君を通してやっぱり芝居を好きになってもらいたいっていう気持ちが絶えずあって。 もちろん平田君を観ながら、それは平田君自体がどういう芝居を好んでどういう芝居をやろうとしていて という事も含めてひらたでーたのファンの人にも観てもらって、演劇界の裾野が広がれば、 非常にこちらとしては嬉しいかなという気がしているんだけどね。
役者としてはひらたでーたの人がたくさん観に来る、もっと増えました、そうすると やっぱり人というのはぬるくならないんだよね。 これだけ多くの人が観に来る、観ていてもらっている、そうするといい加減にならない、 支えてくれる人が多ければ多いほど役者っていうのはぬるくならないから。 なおかつそれで演劇的な裾野が広がればすごくいい事だなと思うんです。 変わらずに支えてもらえれば。
平田君の場合はアテレコという形でもある地位をキープしているんだけど、 芝居という意味では同じ事だから両方含めてみんなに観てもらえればと思います。 （談）

遠藤吉博さん＠演出家さんよりメッセージ：

　すごく楽しみな男優さんです。是非また今度、一緒にやりたいなと思う、 演出心を触発させる男優さんです。
面白いものがあれば是非・・・。小人数の心理劇みたいなのを一緒に やってみるといいかなという気がすごくしていて、
できればそういうところで機会があれば良いかなと思っています。 本当に楽しみな男優さんです。
また面白いものを見せられればいいなぁと思っていますので、その時は是非観て下さい。 （談）

山崎洋子先生＠脚本よりメッセージ：

　平田さんのやって下さった宋蒼虎（ソン・ツァン・フゥ）は、私の好きなタイプの男なんですよ。 ちょっと頑固で男っぽくて、それでいて間違っていたと思うと柔軟に自分を変えていく。 やっぱり男は、ああであって欲しいなと思います。
（演じた平田さんを御覧になっていかがでしたでしょうか？）
もうその通りのカッコイイ役をやってくれました。
平田さんは去年の『奇跡の歌姫』のタイコさんも、割合いつも苦虫噛み潰したような 真面目な顔だったでしょう？今回もそうだったじゃないですか。いっぺん平田さんを ぐしゃぐしゃに・・・女形とかそういうのをやる平田さんを観てみたいと思いますけどね。 今回はまさに宋蒼虎をそのまま演じてくれてカッコ良かったです。
（じゃ、是非そういう平田さんが活躍される脚本をまたお書きになって下さい。笑。）
はい。分かりました。笑。

（今回のお芝居にまたひらたでーたからたくさん観劇に伺ったのですがそれについては いかがでしょう？）

　ランドマークホールの夢座のお芝居って割合年配の方が多いんですよ。 そこへこのひらたでーたのファンの方々が入って下さることによって、 とっても観客層が若返りました。是非若い人にも観て頂きたいと思っていたので （良かったと思います）。おかげさまで若い方にも昔の横浜を知って頂いて 楽しんで頂けたかなぁと・・・。 横浜になじむきっかけになって頂けると嬉しいと思います。（談）