『チェーホフ的気分』

書簡のやり取りという芝居の形式と聞くと、【ひらたでーた】にお集まりの皆さん は『人間万事漱石の自転車』を思い浮かべるかも知れませんね。
昴の芝居を昔から観ている人は、『チャリングクロス街84番地』を思い出すでしょ うか。

『チェーホフ的気分』も書簡のやり取りというということで、確かに台詞の多くは 文語体ですが、その台詞が絡み合い、また、役者さんたちもお互いを見て台詞を言 うことが多いので普通の会話劇のようにも見えます。
牛山さん演じるチェーホフを中心に女性が次から次と話しかけてくるので、それが 絡み合って色鮮やかな作品を織り上げているようです。
ポスト･ショウ･トークで、演出の菊池さんが仰っていましたが、ロシアで演じられて いるものとは違った形態で作られたということです。新しい演劇を目指したという ことで、演劇好きにも、また、芝居を観たことがない人にも楽しめるちょと毛色の 変わった作品に仕上がっていたと思います。

しげるの部屋でも書かれていた「歌」ですが、ポスト･ショウ･トークで仰っていまし たが、日々進歩しているようです。
初日は音と合わなかったらしいですが、私が観させて頂いた４日目（ポスト･ショウ･トークの日）は歌が音に合っていて、まずまずの出来だったそうです。
きっと後半では惚れ惚れする歌いっぷりになることでしょう。
しかし、確か『カバルケイターズ』でも牛山さんは歌ってらっしゃいましたよね？
４人コーラスで（うち一人は平田さん）なかなかだった記憶が．．．。

そういえば名のっていませんでしたね。
"のおね"です。わかってるって。笑）