■出発前
キャスト１９名、スタッフ２４名の合計４３人のツアーです。
１月に説明会、２月に壮行会がありました。
説明会では旅行社の方もいらしてロシア滞在の諸注意などの説明を受けました。
治安が良くないこと（日本人は狙われやすいとのこと）や
言葉の問題（ホテルのフロント以外では英語は通じない・表記はアルファベットではなくキリル文字）、
気温の低さ（２月の平均気温は東京４℃に対してモスクワはマイナス９℃）
等に関する説明が印象的でした。
旅行に向け、特に靴を含む防寒具を準備しました。
ロシアの通貨はルーブル。この時の１ルーブルは約４円ぐらいです。
（ルーブルより小さい単位はカペイカ。１ルーブルが100カペイカです。）
日本ではルーブルの両替は出来ないので旅行前にアメリカドルを両替して用意。
（私は郵便局で両替をしました。在庫があれば任意で希望金額を両替できるので便利でした。
銀行は決まったお札の種類がセットになっている形での両替をするか、
あるいは任意の両替は両替センターに行かなければなりませんでした。
レートは銀行も郵便局もほとんど変わりません。）
モスクワ入りしてからアメリカドルをルーブルに両替しました。
（ホテルの両替所が２４時間開いているので便利でした。）
■日本からロシアへ
キャスト・スタッフの皆さんは2004/02/15（日）に成田を出発されました。
成田13:00発のアエロフロート・ロシア航空にて、 モスクワ・シェレメチェボ2国際空港に17:25（現地時間）着。
日本とモスクワの時差は６時間で、日本の正午がモスクワの午前６時となります。
ですので、現地17:25着というのは日本時間で言えば23:25ということになり、 フライト所要時間は約10時間25分ということになります。
私はスタッフの方、演劇事務所の方と３人で2/18（水）に出発。
成田のＸ線検査は厳重（どんなに小さくてもはさみが入っていたりすると荷物を
開けられると事前に聞きました。あるいはライターは１個しか持っていけず、
それ以上はオイルも含め没収となるそうです。）で、感光しないよう専用の袋に
入れていたフィルムも（Ｘ線のあたらない場所で袋を開けて）チェックされました。
飛行機の旅は快適で、機内食も美味しかったです。（ビーフとチキンとフィッシュの三つから選択）
機内映画は『N.Y.式ハッピー・セラピー』を上映していましたが、吹き替えがロシア語でした。
■モスクワで
空港に降り立ち、痛いほど寒いことを覚悟していましたが、風や湿気がないため思っていた程は 寒く感じませんでした。
気温はもちろんマイナスだったでしょうけど重ね着と防寒靴でちょうどしのげるぐらいの寒さです。
（でも、後から聞いたところによれば私たちが到着するより前に寒い日があったとのことです。）
空港からホテルは車で移動。（皆さんはバスで。私たち１８日到着３人はタクシーで。）
街はもちろん雪景色。
到着した私たちにすれば日本時間で深夜なのですが、現地時間は６時間遅れでまだ 夕食時間。公衆電話はテレホンカードがないと掛けられないので（テレホンカードは ホテルのフロントでは販売されていなくて地下鉄の売店に行かなくてはならないのですが 地下鉄駅付近はあまり治安が良くないので、夜だったために買いに行くのを断念） ホテルの部屋からスタッフの方の国際携帯電話に連絡を入れて夕食に合流。
（同じ市内にいる人への通話ですが、国際電話なので用件のみ数分の通話でしたが高かったです。汗。 なんでも、日本までの料金と日本からの料金とで一通話が普通の国際電話の２倍掛かるとのことでした。）
その日の夕食は中華レストランでした。中華料理は普通においしかったです。 （ウォッカも飲みました。）
ホテル周辺で夜開いている食べ物屋さんはこの中華レストランとマクドナルド、 ちょっと歩いていったところにロシア料理のファミリーレストラン(ボルシチや ピロシキも食べられます。）、あるいは私は行きませんでしたが皆さんが焼き鳥屋と 呼んでいた居酒屋風のお店がありました。
日本食レストランもありましたが（多分高そうだったので）入りませんでした。
マクドナルドを始め、食べ物の値段はさほど日本と変わらない感じでした。
ロシアでは街中で写真を撮ったりしていると危ないとのことなのでホテルの部屋や 劇場ロビーから街の様子を撮りました。
■劇場
『假名手本ハムレット』が上演された劇場は
メイエルホルド・シアター（MEYERHOLD THEATRE CENTRE）という
客席数240席のこじんまりとしていて現代的で綺麗な劇場です。
この写真は通りをはさんで反対側から見た、劇場建物の外観です。
（因みに、この写真を撮るために立った場所の後ろは建築中の建物で、
公演期間中に工事現場の足場の崩落事故があり、とてもびっくりしました。汗。
幸い怪我人等はなかったようでしたが、大きな音を聞きました。）
左の写真はエレベーター内のボタン表示。もちろんロシア語。
４階が劇場ロビーと楽屋で、５階が客席、６階は舞台裏？
下の写真は楽屋の廊下の壁に飾られたポスター。
昼間の誰もいないロビーと初日開演前にロシア人のお客さんでいっぱいのロビー。
左：舞台裏の通路は暗く、足元だけが光のラインで照らされています。
右：ロシア公演初日開演前の舞台。
バックステージツアーレポートと比較すると セットがシンプルに変更されていることが分かります。
これは飛行機で大道具を運ぶ都合上、重さ等の制限があることから、
大きいもの・重いものは減らしたとのことでした。
しかし、劇場が大きくなかったのも幸いしたのか、シンプルなセットでも
充分に『假名手本ハムレット』の世界に入ることが出来ました。
◇◇◇
その３では初日上演レポートとカーテンコールのお写真を掲載予定です。
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Special thanks to ... （ご協力） 木山事務所様 平田広明さま（劇団昴） |
写真の他所への転載、二次利用、ダウンロードなどを
固くお断りいたします。
Photograph by Eminyan
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