どうして春に雪おんな？？？
コンテンツを準備しながら思いました。もう春なのに、どうして
『雪おんな』なんだろう？って。
そうしたら、答えはちゃんとパンフレットにありました！
菊地准さん（作・演出）の「『雪おんな』によせて」という文章の中です。
雪おんなは、冬の雪山で旅人を凍らせるだけではなく、春夏秋冬、人間の
周りにある自然のように、人間に寄り添うのだ、と。
一緒に暮らしている間の幸せな時間は、それこそ春のように暖かく優しい
時間。それを壊してしまうのは、人間が約束を守らなかったときなのです。
冬の場面は本当に寒そうで、表情もうつろな伊之助さんが、おゆきとの生活を
始めたとたん、明るく優しい表情になります。そうか、この“春”があるからこそ、
冬の意味を考えることができるんだ…。
と、私は思いましたが、いかがでしょうか？
あらすじ
雪おんなは、自分の姿を見た人間を凍らせてしまう。
でもそれは、“妖怪”という感じではなくて、山の守り神のようだ。
“山の精気を溜め込んだ不思議な石”を、欲に目がくらんで
持ち出そうとする人間を許さない。その石欲しさに、山を丸裸にしても
なお、探そうとする人間を許さない。
しかし、温かい心も持っている。
伊之助と出会ったとき、その（心の？）暖かさに触れて、つい許して
しまう。自分と会ったことを口外しないようにと口止めをして。
人間に姿を変えて、伊之助に会いに行く。伊之助と母親の優しさ
に触れ、幸せを感じ、人間の姿のまま暮らしつづけてしまう。
だが、山の石にこだわり、欲にかられた人間たちに掘り返されて
丸裸にされる山を見て、いたたまれず、伊之助たちの元から去り、
雪おんなに戻ろうとするが、伊之助の子どもを身ごもっていることを
知り、愛しい人の子どもを育てたいという気持ちに負けてしまう。
子どもを産んだその日、鉄砲水が出て、田畑が泥水に没する。
作物が取れなければ生きて冬を越せるか分からない。
それでも、貧しいながらも懸命に働き、ささやかな幸せだけを
祈っていたが、遠い村の漁師までが川の水が汚れたことによって
漁ができなくなり、石の噂を聞いて探しに来たが見つからず、
強盗をしていく。望みの綱の種芋まで盗られて希望を失う。
伊之助は、「自分も（幸せでいたいという）欲にかられていた」
「自分が口をつぐみさえしなければ、こんなことにはならなかった」
と、とうとう「石のありかを知っている。でも雪の精に話しては
ならないといわれた。」と言ってしまう。
おゆきはとたんに雪おんなに変わり、まずは強欲な村役を…。
そして、伊之助も、と思ったが、どうしてもできない。
「おらたちもそこ（おゆきの帰る場所）へ連れていってくれ。」と
言う伊之助。しかし雪おんなは思いを断ち切り、子どもも置いて、
山に帰っていったのだった。
えみにゃんの『雪おんな』速報
観てきました〜！
もう、めちゃくちゃよかった！
平田さんの伊之助さんはかっこいいし、優しいし、
いい人だし…。きゅぅぅーーーん。
しかし、“こどもの広場”なのに、どきどき
するシーンがいっぱいあって…。きゃぁーーー。
…「おゆき〜！」（ひっし！）暗転…。続く…。
（次の場面は日にちが過ぎ…。笑）
きゃぁぁ、あの後、ふたりはどうなったんだろう！？
（おいおい。笑）
…こんなおばかなレポートじゃまずいんで、頭冷やします。笑
お話はしみじみといろいろ考えさせてくれるし、
民話の素朴な感じがとっても心地よい、素敵な作品でした！
子どもたちも実に静かに集中してみていました。
ラストでは客席にすすり泣きの声が…。
そして、拍手喝采！
取り敢えずの速報です。詳細は…近日公開！うふ。
観終わって感じたこと（あらすじ編）
人間の欲は深く、つい「自分さえ良ければ」と思ってしまうところが
ある。（物欲には、限らない？）この話の中では、宝に目のくらんだ
人間たちによって、自然が壊され、それは人間たちにも大きなしっぺ返し
となる。人の幸せとは、なんだろう？？？伊之助やおゆきの願った
ささやかな幸せさえも、やはり“欲”なのだろうか？？？
え？まじめ過ぎていつものえみにゃんらしくない？？？
ふっふっふ。ミーハー編は鋭意製作中。乞うご期待。
（期待していただくほどのものなのか？？？＞自分。汗）
…ミーハー編、完成しましたが、とってもとっても私見に満ちているので（笑）
別ページにいたします。どうしても見たいという方だけ（いらっしゃるかな？笑）、
ここから飛んでください。
舞台の平田さん
雪が降って寒い冬、鳥のさえずりと小川のせせらぎが感じられるような
（←作りすぎ？笑）穏やかな春の日、どちらも温度まで感じられるような
気がしたのは、平田さんの一挙一動が気温を感じさせるほどリアルだったから
でしょう。
それから、うすいさんも書いていらっしゃいましたが、特にセリフの無い場面
でも伊之助の気持ちが手に取るように伝わってくるのは、やはり、平田さんの
動作、表情、目線、などにすべて表されているからだと感じました。
私は観劇歴、まだ１年経ったばかりですが、平田さんの演じられる役はどの役も
本当に魅力的で、しかも、優しさがにじみ出ているなぁと思います。
だから、お芝居を観るとますます平田さんファン熱がヒートアップしてしまいます。
今、目の前の舞台で平田さんが輝いていらっしゃる…。観劇って本当に素晴らしい
なぁって、つくづく思うのでした。
あなたが観劇されたのはいつですか？うふ。
日程：
| 開演 | 4/27（木） | 4/28（金） | 4/29（土） | 4/30（日） | 5/1（月） | 5/2（火） | 5/3（水） | 5/4（木） | 5/5（金） |
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| 12:00 | | | ☆ | ☆ | 休演日 | | ☆ | ☆ | ☆ |
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| 15:30 | | | ☆ | | 休演日 | | ☆ | | |
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| 18:30 | ☆ | ☆ | | | 休演日 | ☆ | | | |
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舞台の平田さん、本当に素敵でした。次のお芝居がとっても待ち遠しいです･･･。
次の公演が早く決まりますように☆
どうして春に雪おんな？？？